妻と結婚する前の話。

好きになった人には小さな子どもがいて、
僕は正直びっくりしながらも
「今度、一緒に遊びたいな」と一番に伝えた。

そういうと、彼女はポケットから携帯電話をとりだし、
写メを見せてくれるという。

僕は少し近づき、小さな画面いっぱいに二人の笑顔が
うつしだされていくのをずっとみていた。

「仲いいね。楽しそうだ」
「よくケンカするよ。生意気なんだから」
「それでも一緒いると楽しいでしょ?」
「家族だからね」
「いいなー」
「いいでしょ」

友達になれたらいいな。
好きになった人の、大好きな子ども。


その時は、父親になるという自覚も決意もなく
ただ、友達になりたかった。

そして、たくさんの時間を一緒に過ごすようになったとき、家族になりたいと思った。




上の写真でギターを弾く男の子が、僕の息子だ。


双子が生まれ、最近娘が生まれたが、
子どもたちの中で一緒にいる時間が一番長く、
たくさん会話もし、お互いのこともよく知っている。


血の繋がりも、戸籍上の続柄も、なにひとつ関係ない。

小さかった頃から、一緒に遊び、一緒に笑い、一緒に泣いて、本当の家族になった。


誰よりも信頼し、なにがあっても命をかけて守ると何度も誓った。


息子の小さな手をはじめて繋いだ姿を思い出して、
いつまでもそばにいたいと願っても、
きっと一番に巣立っていくだろう。


それでもちゃんと、繋がっているよ。

家族だから。



では、また。

shin5